ハイキングVSバイキング 船頭山に登る
~港~
船長「やってらんねぇぜコンチクショー!」
船員「どうしたんスか、船長?」
船長「どうもこうも無いわ!なんで船長のくせに船がないんじゃい!」
船員「またいつものアレっスね」
船長「やかましい!」
船員「吠えたってしょうがないじゃないっスか、船長が自分でダメにしたんだから」
船長「いやね?船ン中で酒飲んだ勢いでファイヤマジックやったからってこうなるとはおもわないじゃん?」
船員「火薬庫酒まみれにしてそんなことするからそうなるんスよ?生き残った船員はオレ一人だけだし」
船長「海の上だし大丈夫って思っちゃったの!」
船員「まあ消火はされましたけどね?沈没したっスから」
船長「ぎゃああああ!きゅぱきゅぱきゅぱぁぁぁぁ」
船員「奇声あげないでくださいよ、恥ずかしい」
船長「こうなったら山に登るしかねぇ!山賊になってやる!」
船員「FEみたいな変わり身の早さ」
船長「こうなったら紅葉狩りだぁ!ハイキングに来た老人どものサンドイッチを狩りつくしてやるぜぇ!」
船員「最低なハイカーだぁ」
~山~
船長「ここが紅葉狩りで有名な山だな」
船員「どうみてもハゲ山ですけどね」
船長「ふぅ~、なんか4週間ぐらいブランクが空いた気がするぜ」
船員「だれに話しかけてんスか」
船長「よし、獲物発見!」
老人「こりゃいい枝じゃの~。歩きやすいわい」
船長「ケケケ、杖ついてやがるぜ。この銃で蜂の巣にしてやるわ!」
船員「うわぁ…」
船長「死にさらせオラァ!」ブシャァァァ
船員「ブシャァァァ?」
こうかはいまひとつのようだ
船員「…え?その銃水鉄砲なの?」
船長「船長だからな!」
老人「あまいわ、おりゃあ!」べしっ
船長「ぐわぁぁぁぁぁ!」
こうかはばつぐんだ!
船員「めっちゃ効いてるー!?船長みずタイプなの!?」
船長「船長だからな!」
老人「草ぁ」
こうかはばつぐんだ!
船長「イタァイ!」
船長「お願いします許してください!あなたのサンドイッチを殺人強盗したかっただけなんです!」
船員「最悪の言い分だぁ…これは許されんでしょ」
老人「船長が土下座とはタイムリーじゃのう!面白い奴じゃ!許す!」
船員「許されたけどその時事ネタ許されないからね?」
~1時間後~
船長「で、じいさんはなんでこんな山の中に?」
老人「紅葉狩りじゃよ」
船員「でもここハゲ山っスよ?」
老人「ハゲとらんわ!これはイマジン頭皮じゃ!」
船長「現実頭皮ってか?ククク…」
老人「おりゃあ!」
船長「ぐわぁぁぁぁぁ!」
こうかはばつぐんだ!
船員「あーもう話が進まないから!おじいちゃんはフサフサっス!」
老人「草タイプじゃからな!」
船長「で、紅葉狩りの子細を聞きたいんだが」
老人「ぐぴぐぴ…ぷはぁあ。なんじゃ、紅葉について聞きたいのかの?」
船員「なに飲んでんスか」
老人「黒星ラベルじゃ。あやつ、紅葉は恐ろしい化け物じゃよ」
船長「ああ、それで紅葉狩り」
船員「ビール飲んでんじゃねぇよハゲ」
老人「わしはそいつを狩りにきたのじゃ。…む」
ガサガサガサガサ…
船員「なんスかこいつら!?」
老人「こいつらが件の紅葉じゃ!」
紅葉「ぎゃああああ!きゅぱきゅぱきゅぱぁぁぁぁ」
船長「なんだこいつ!声キモ!」ブシャァァァ
船員「ついさっきの自分の奇声を思い出せ」
こうかはいまひとつのようだ
紅葉「溺るるも水なれば生きるも水なり。」
船員「なんか尾崎紅葉みたいなこと言ってる…」
老人「こいつらに草タイプの技は効かん」
船員「他の攻撃は!?」
老人「無い」
船員「このハゲー!!なにしに来たんだよ!」
老人「すまんのうwwwすまんのうwww」
船長「強盗殺人したくなってきた」
紅葉「キシャァァァァ!!!!」
船長・船員・老人「ぐわぁぁぁぁぁ!」
船員「まずいっスよこの状況!」
船長「…そうだ!じいさん、やつらに黒星ラベルをぶちまけろ!」
老人「わしの酒が飲めんのか!?」ブシャァァァ
紅葉「色酒の苦き覚えて年行きぬ。」
船員「また尾崎紅葉みたいなこと言ってる…じゃなくて!なにするつもりっスか!?」
船長「食らえ!俺の得意技!」
船員「まさか!?」
船長「ファイヤマジックだぁぁぁぁぁ!」ボォォォォォ
紅葉「どいつもまずい面だ…」ボォォォォォ
老人「真っ赤に燃えておるわ」
船長「まるで紅葉みたいってな!HAHAHAHA!」
~一年後~
船長「野郎ども!出港だぁ!」
船員「いやー、まさか瀬戸内海用の安い船を買ってこれるとは運が良かったっスねぇ」
老人「ふぉふぉふぉ!草ぁ!」
船長「イタァイ!」
紆余曲折を経て、ようやく海運業へと乗り出した彼ら。しかし次なる大事件が彼らを待ち受けていた…のか!?
つづかない